がんを公表すると言う意図は・・・

 

今回、イギリス王室 キャサリン妃ががんを公表されましたね。
立場上、いろんな問題を考えながらの公表に、学び多きものがあります。

私も一般人ではありますが公表をしようと想い、サロンでのブログに投稿しました。

胸のしこりを見つけて、そろそろ1年が経とうとしています。
一年って早いですね。
クリニックの検査報告で右乳房浸潤性乳管がん、左乳房疑いありと診断された時は、医師が説明する声が遠のくのを、今でも覚えています。

2人に1人はがんになる昨今、
年齢を重ねてきた者としては、他人事では受け止めれないかもしれません。

まさか自分も!

私の周りに乳がん罹患者がすでに数名いて、本人から知らされました。

友人・知人・ママ友・同業者・・・
乳がんが増えていく中で、乳がんを勉強しないといけないと思った矢先の私のしこり
まさかぁ~って思いながらクリニックに行き、先ほどのように検査結果を説明する先生の声が、何かのBGMのように遠く聞こえるのです。
まったく内容が耳に入ってこなかったのです。

癌などの病にならない暮らしを心がけてきたけれど・・・
それでもがんに罹患するんだ。。。
しかも、母のがん発症の年齢と重なる自分・・・
母が感じた闘病生活の数々を、『悔しい』と書き残して知った母の想い。
残された自分としては、その『悔しい』の言葉を思い出すんです。

どうしようもできない母の苦しみを私は知ろうとしなかった。
そこに向きあう覚悟がなかったのです。
それが後になって大きな波として覆いかぶさってきて、それを癒すのにとても時間がかかりました。

自分ががんに罹患してみると、意外に冷静な自分がいました。
母の経験が反面教師と表れてるのかも知れません。
そして、乳がん罹患者となった先輩方、友人・知人・ママ友に同業者の元気な姿に、不安など込み上げてこなかったのもよかったことでした。

仲間がいる!

ほんとうにこれは強い味方なのですよ!

乳がんにおいては、それぞれのがんのタイプも違えば、ステージも違い、そうなると治療法もそれぞれの合った方法で取り組んでいたりと、一緒ってのはないにしろ、それでもそれぞれの治療をしながら、胸に対して、命に対して向きあっている姿は、本当に心の支えになります。

私の仕事柄、からだのケアをするものとして、今の現状は身をもって知らせれることだと思ったのです。

敵を知り、己を知れば何とやら~


医療の現場は日々変わり、治療も日々進化しています。
昔のようなすべて医師任せではない今は、患者も自分の病を知る必要があると思います。
分からないことがたくさんある医療ですが、医療従事者側からがん患者への勉強会などあり、
病を知るきっかけにもなります。
病を知ると言うことはとても重要で、その理由には知れば不安や怖さなどから解放されることに繋がるからです。

有名人の方の公表は影響力がありますが、
一般人には一般人ならではの物語があります。
同じ土俵の上での生活で、仕事やお金、子育てなどをしながら治療に向きあうとはどんなものか?
患者になって経験したことを、今度は支える側として一緒に歩んでいけたらという思いで公表に至ったのです。

私は両側乳房浸潤がん・遺伝子乳がん卵巣がん症候群。
治療は、再建なしの両側乳房全摘出にリスク低減手術にて、卵巣・卵管全摘出。
ホルモン療法のみ。
女性ホルモンを失いましたが、まだその影響は出ていません。
現状維持です。