*ごあいさつ*

 

トリニティサロンへお越しくださいまして 
ありがとうございます。

私は2023年5月に乳がんに罹患しました三田美栄子と申します。


私は30年間で美容師を経て独立し、フリーのヘアメイクをしながら、からだの学びや心の学びなど経て
今はセラピストとしてボディケアをしております。

がんや障害との出会いで

ボディケアを学ぶきっかけは母のがん闘病、父の高次脳機能障害での介護を経験したのが始まりです。
母が肺腺癌に罹患した時、私はなぜか深刻に受け止めず、寛解して帰ってくると思っていました。
なんの根拠もない思いですが、母は死なない・・・と。
医学がどうのこうのではなく、ただ私の母は大丈夫って思っていたんですね。


今思うと、母に寄り添えていなかったことへの反省です。
その経験があったことで、父が高次脳機能障害を起こした時は、できる限り介護に参加し、最終看取ることができました。
それでも心残りはあるものです。

両親の看取りを経験し、40歳になろうという手前で第一子となる高齢出産をし、今は子育て2ステージ目を継続中であります。

がんとの再会で自分に起きたこと

52歳の初夏、
私は乳癌に罹患し、その時に両側乳房にそれぞれ原発巣があると言うことで、根治治療に向けての準備と、同時進行で遺伝子検査を受けたのでした。

遺伝子検査はまさかまさかの結果で、陽性でした。

決まってたかのように私の癌は、親から代々受け継がれてきた細胞によって罹患する運命だったのですね。

母の両親・兄弟もがん罹患者が多く他界しています。
なので私自身、心のどこかで覚悟があったのかもしれません。
遺伝子検査を受ける素早さと、陽性と出た時の受け入れは、人生の答え合わせのように落とし込めました。

ただ心の抵抗をしたのが、私の遺伝子がここで途切れ、娘へ受け継がないでほしいと必死でもがいている自分がいました。

人生の折り返し地点というところで最終がんに罹患した自分を思ったとき、
母への寄り添い、父への寄り添いというがん患者の家族や介護者としての経験や、患者家族としての気持ちの苦しさや想い、両親の看取りで経験した喪失感など、もがくしかなかった時間の苦しさなどいろんな感情が沸き起こりながら過ごしてきた今、
自分ががん当事者としてすべて経験してきたことが、何か役に立たないだろうか?
いや、役なんて立つのだろうか?

いろいろと考える中、
本当の意味での寄り添いってなんだろうか?
そんなことをずっとずっと考えています。

人は皆、人生に傷のひとつはあるもので

無傷のまま
一生を終える人はいませんよね。
傷も自分の一部、消えることはありません。
これをプラスに考えれば、傷のお陰で今があります。
前よりも強くなっている自分がいるはずです。

修復の技術に日本には『金継ぎ』という伝統的な修復技術があります。
欠けたり割れたりした器を、漆を使って接着し、その上を金粉で装飾して仕上げる伝統的な修復技法。
職人は、修復した所に美を生み出すんですよね。

修理した器のありのままの美を愛でる茶の湯の文化など、日本には素敵な受け入れ方がたくさんあります。

予期せぬことは人生たくさんあって、変化はつきものですよね。

新たな自分と出会うためにある変化を受け止めて、生きて行けたらと思います。

がんと診断されてから自分に課せられる選択の連続
自分の気持ちが追い付かず、何をどう決めていけばよいのか?
これからの生活や仕事や結婚、
大切な人を亡くし、これからどうやって前を向いて生きていけばよいのか?
色んな傷がついて来る。

うまく進めなくても、
なかなか受け入れられなくても、
悲しみから抜け出せなくても、
焦らなくていいんです。

ゆっくりゆっくり・・・
優先順位をつけて自分のペースでできるように
お手伝いできればと願っています。

私と一緒に歩んで進みませんか?

偶然にも美容の仕事を長年してきたこともプラスになるかと思います。
乳がんという部位を、美的に受け止めれるようにいろんなご相談もお受けし、一緒に考えて行きましょう。
まとまらない思いでも、人に話すことで人は自分で気づけることが出来ます。
家族でなくてもお友達に対して、どう接したらいいのか?
どう受け止めればいいのか?
思いは人それぞれです。そのそれぞれをお聞かせください。

一緒に考えながら進んでいきましょう。


がん当事者になってまだ初心者マークの私です。
医療もどんどん進み、治療方法なども更新し続けています。
一緒にがんを学び、自分の細胞を知り、体調良好を身に覚えさせて変化を知る。
西洋医学も東洋医学も代替医療や補完医療も、色んな角度で見て学んでいれば、自分のがんを理解し、どう向き合えば良いのかが分かるかもしれません。

患者として、患者家族として、遺族になった私が感じたことなどを美容や健康も含め綴っていくことで、何かの気づきが生まれたら嬉しく思います。
*サポートカウンセリング*
60分:1000円
芦屋市茶屋之町11-7-301
un tier(アンティエール)