患者会で残るモヤモヤ

 

こんにちは
トリニティサロンのサンです。

猛暑が過ぎ去り、少しは過ごしやすくなりましたね。
9月にしては、湿度が高くモヤっとした朝夕ですが気温は確実に下がりました!
こうなると、早く秋の雰囲気を楽しみたいですねぇ。
(ホットフラッシュで毎日が汗だくなのですが…)

さて、
このサイトを立ち上げた理由の一つでもあるのですが、患者会に参加した後に残るモヤモヤ。
これがどうも引っかかっています。
患者会の意義や成り立ちなどを思うと必要な交流なのですが、なぜか残るモヤっと感。

自分が乳がんに罹患して、患者となった時の心境は『話したい』でした。
吐き出したいのですね。
これは私自身の性格も兼ねていると思うのですが、私は自分の中の溜まった想いを一度吐き出し、そこから余白が生まれた時に新たな思考がはいってくるので、自分がいっぱいになった時は吐き出します。

そこには聞いてくれる人が必要になるか、書き出すか・・・になりますが、私は対話が好きなので人が必要なのです。(SNSもそれに入るのかな?)

そうすると、誰に吐き出すかがとても重要になります。

ただただ、
『がんに罹患したことの悲しみを吐き出すか』
『対処・対応の不満を吐き出すのか?』
『治療法の正解を求めるものなのか?』

そんな吐き出す場として患者会や当事者会などが、各地の病院や民間団体などたくさんあって開催しています。

私も何度か利用して立地柄、兵庫・大阪と県をまたいで参加しています。

地方によっても病院の体制によっても色々と違いのある患者会ですが、色んな学びがあります。

なので、ご興味がある方は自分に合う患者会探しをするのも良いかもしれませんね。

自分に合わない会に参加するのもストレスにもなりうるので、ご自分が解放できていて安心できる会に出会えることを願います。

がんの部位ごとに分かれた単体の患者会もあれば、『がん』を一括りにした患者会もあります。
病院で開催される患者会には1部2部とかに分けて、1部(前半)は医療からの講座などがあり、2部(後半)に患者の交流会となることが多いようです。

医療からの講座はがんの部位による最新の治療法や対処法、治療の種類による説明やアピアランスケアや運動や栄養学のような食事療法など様々です。
そこに、社労士さんの紹介やお金や仕事のサポートの話もあるでしょう。

がんにまつわるたくさんのことを医療者は発信してくれます。

乳がん治療後のケアや抗がん剤の副作用などに必要になるアピアランスケアは、病院によって取り扱う業者が違います。
大手もあれば新たな起業もあって、色んな角度の目線で開発されたものが試用出来たり、サンプルを頂いたりと、ご自分に合う商品に出会えるかもしれません。

医療従事者からも医療用に拘らなくてよい事を伝えています。
高価なものはそれなりに良い商品ですが、安価でもいいものはありますから気になる時は、アピアランスケアの講座を一度参加して参考にしてみるのも良いかもしれません。

交流会となる患者会にはやはり、人数が減り、ご利用される方は大体決まったメンバーも多く見受けられます。
新たな方々は、内容知らずに参加しました感を漂いながら参加されています。

何を言えばいいのか?
何を聞けばいいのか?
自分の中の不安や疑問を吐いてもいいのか?
がんを告知され、ショックと不安が入り混じる、心の整理も何もない状態の時は特に・・・。

色んな思いを背負っていられるのだろうかと察します。

患者会は患者だけでなく、患者家族も参加が出きます。
食事や接し方・介助の仕方など色々な思いをご家族方々も背負っておられます。

そんな悩みを数人の前で話せるのか?
話しきれるのか?

自分の現状に向き合えられていないときは、患者会に参加される前に一度、吐き出すと言う事をお勧めしたいです。

頭の中を整理する前に吐いてみる。
悲しみも怒りも出てきます。
不安も不満も出てきます。
あきらめも出てきます。

もう人それぞれに感情があふれ出るはずです。

それが良くも悪くもなく、当たり前に出てくる感情を押し黙らせる必要などいらないと思います。

自分がどの感情に支配され頭から離れないのか?

今の医療はがんでも寿命が延びて生きて行けます。

突然、余命宣告もあるかもしれません。

それでも先は分かりません。

命がある限り、生きて行くのに前に進むしかないのですよ。

その、前に進むのに今までの生活とは違う、病を背負って生きて行くことに少しでも重荷を減らして進みたいものですよね。

自分の感情を整理して落ち着かせていると、がんという病を知ることで向き合い方が違ってくるかもしれません。

がんの仕組み、病の仕組みなど理解ができると、自分のカラダに対する過ごし方に加え、医療に対しても冷静に向き合えることが出来るかもしれません。

自分のカラダを責任もって生きて行くことが最終行きつくことなのではないのかと思います。

病に罹ろうが掛らなかろうが、結局は生き方にたどり着くと私は思います。

そこに深く踏みこむ必要はない患者会ですが、人の想いが深いとまずは浅く軽くして挙げることで、色んな交流ができるのではないでしょうか。

分かり合える仲間がいると心強いです。
仲間を作らなくても、自分のことが整理できると生きやすくなります。
自分は何が必要なのかも知ることが出来ます。

モヤモヤが残ることがあれば、まずは吐き切りから始めてみると、交流会が楽しさに変わるかもしれませんよ!