乳がんサバイバーとして生きる①
2023年8月初旬に両側乳房全摘出した後、胸がなくなった自分のからだ
術前に想像していた自分と、本当になくなった胸の傷跡に向き合っていた当時です。
胸のなくなったからだは、意外にも、自分らしいかもしれないとすっきりした自分がいました。
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暑さが治まる処暑を迎え、風がガラリと変わりましたね。
後は、暑さの名残を楽しむばかりでしょうか?
こんにちは
アンティエールの三田です。
今年の暑さ真っ盛りの8月、根治治療となる、乳がん両側乳房全摘手術を終え、これから本格的な長い治療に向かい、乳がんと共生していくことになりました。
術後間もない今は、治療方針となる方向性に、私自身に宿題を出されている所です。
遡る事、今年のGWの中日、右乳房の痛みを感じ、翌日にクリニックで検査をし、その翌日に針生検をして発覚した右乳房浸潤性乳がん。
左乳房も怪しい影がある事で、手術する病院で検査をすることになり、検査の結果、左乳房浸潤性乳がんと、それぞれの胸に、原発がんが見つかると言う・・・。
それまでセルフケアをほぼ毎日のように触ってリンパを流していたけれど、乳がんと分かった時には自分でもわかるしこりが出現してて、昨日と今日の違いに驚きました。
乳がんって、内臓臓器ではないだけに、体調の変化は見られず、私的には絶好調!だったのです。
最初に感じた胸の痛みもなくなり、いつもと変わらない日常。
だけど、両側乳房にがん細胞があるならば、迷いなく両側全摘を希望しました。
乳房再建も希望せず、全摘のままで生きて行こうと決めました。
(この決断は即決でした)
正直、ブラをしない解放感が溜まらなく魅力を感じたのです。
今までの人生は胸があった生活をしてきて、これから先は胸のない生活を送る。
2つの経験が出来るんだなって思うと、服のチョイスも変わる事で楽しみしか見えてこなかった。
ファッションも、今ではユニセックスなデザインが多く、昭和の時代と違って幅広く自由なデザインがある事で、胸への意識も私的には低くなったのが理由の一つ。
歳を重ねれば、正面よりも斜めや後ろと言った角度が妙に気になる。
ごまかしが効かない年齢になる事で、その斜めや後ろ姿と言った姿勢こそが、年を重ねた美しさではなかろうかと感じています。
そこで!
乳がん発覚から手術日までの約3ヵ月、胸がなくなってお腹の出っ張りが目立つ事を避けなければいけないと、せっせと筋トレに励んでおりました。
お蔭で体重も6kg減り、少々すっきりとして、今までにない絶好調!となったのです。
乳がんになった事で仕事上、お伝えしないといけない方々には、ご心配をされておられましたが、胸以外は絶好調のあまり、拍子抜けされたようです。笑
高齢出産後、3年間毎日吸われ続けた胸の原型など、どこへ行ったのか?
育乳する気もなく、楽を求めて生活をしていたので私はこれで良かったのです。
乳がんになってしまったら、温存にせよ、全摘にせよ、胸に対する喪失感は半端なく出てくるでしょうね。
女性として・・・
私は運がいいのか?悪いのか?
両側にがんがあるのでバランスよく全摘をしたけれど、ほとんどの方は片方が温存や全摘をすることで、もう片方の自分の胸が存在します。
それを入浴時に毎日見なくてはいけないですからね・・・。
辛いです。
私の様な捉え方は軽すぎてしまうかも知れませんが、女性は基本、化けれますから!
メイクやヘアスタイルでガラリと雰囲気を変えれる生き物です。
その楽しみに変えて、胸だけでない女性の魅力を見つけて、そこを育て愛でて魅せて生きてほしいと思います。
大部屋で2週間近く入院して感じだことは、女性特有の乳がんに対し、胸に対する思いも人それぞれで深いです。
見た目が左右されるものだけに、社会復帰するにも、公共施設を利用するにも躊躇してしまう環境にいます。
今では9人に1人の割合で乳がんになる現在。
技術の発展が目まぐるしく進む中、カラダの一部がどうなろうと、同じ人として受け入れられる世の中、子どもに対しても堂々と教育出来る社会であって欲しいと願うばかりです。