乳がんサバイバーとして生きる②

 

こんにちは
アンティエールの三田です。

乳がんの両側全摘手術を終え、順調な回復で9月から本格的な仕事復帰をしております。

クライアント様からは、早い回復に驚いておられましたが、対面できて嬉しく思います。

さて、私の乳がんですが
両側にそれぞれ原発巣(がん)が出来たことで、遺伝子検査を薦められました。
(検査は任意です)
あの、アンジェリーナジョリーが受けた検査です。

乳がん全体の内、5~10%が陽性となる遺伝性乳がんに、陽性反応が出ました。
よって遺伝子変異による遺伝性乳がんでした。

家系病歴の中で乳がんは聞いたことがなかったのですが・・・

その遺伝性乳がんの中で代表的なものが『遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)』と呼ばれる乳がんだけでなく、卵巣がんも発症しやすい遺伝性のがんがあります。

そしてその『遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)』は生まれ持った遺伝子の変化(変異)によって起こります。
遺伝子の中では、BRCA1とBRCA2という2つの遺伝子が病的な変異によって『遺伝子乳がん卵巣がん症候群(HBOC)』の原因としてわかっています。

また、BRCA遺伝子は誰もが持っている遺伝子の1つ。
DNAの傷を修復して細胞ががん化することを抑える働きがあるのですが、私の場合BRCA遺伝子に病的な変異があルことで働きが失われているんですね。

その為に、DNAの正常な修復が出来なくなり、乳がんや卵巣がんになりやすいと言う事らしいです。

そしてそのBRCA1とBRCA2の遺伝子の中で、私はBRCA2の遺伝子に病的変異があると言う事が分ったのです。

このBRCAの1と2にはそれぞれ、発症する臓器のがんや転移などが異なり、今後の経過観察が必要になってくるようです。

結構凹む話です。

今は色々と調べられる検査が増えたことで、わかってきたことも増えてきましたよね。

だけどその先のことは、まだまだ進んでいません。

遺伝を断ち切ることも出来なければ予防も出来ない・・・

必要な情報量もまだまだ少なく、対策としては予防切除や発症してからの対応ぐらいなのでしょうか?

遺伝子と言う受け継がれるものに対し、とてもデリケートな問題でもあるため、研究や症例なども進まないのでしょうね。

私は検査を受ける事でカラダの状態を把握でき、心構えがある方がいいと思い、検査を受ける事を決めました。
結果を知ると、思いのほか凹みましたが・・・
それでも今後の自分の人生を逆算し、色々と決めていけると言う事は、自分としてラッキーな事なのかも?と、受け止めています。

自分のカラダを知ると覚悟が決まるんですよね。

覚悟を決めるまでは、ものすごくもがくんですけどね・・・
親から子へ・・・
こんな遺伝子を誰が受け継いでほしいと思うのか?
そんな有無も決めれないまま、受け継がせてしまうのか?

自分が乳がんになったことよりも、娘にこの遺伝子が受け継ぐことになる1/2の確率を手渡さなければならない事が、一番メンタルが崩壊した出来事でした。

それでも、それでも知ることは強みになります。

今は、出来たがん細胞を切除し、残りの細胞が悪さをしなければ絶好調に体調も良く、傷後の突っ張りや感覚なども軽減し、腕の動きも良いのです。

退院後、体力作りに散歩→ウォーキング→ジョギングに徐々に格上げしていきました。
カラダがとても軽いです。
動けるカラダって宝ですね。

カラダは自分でもケアは出来ますからね。
相乗効果を兼ねて、いい状態で向き合えたらと思います。