がん診断時に確認する3つの要素

 

陽気な春の彩りに花が咲き始め、こちらも気分はウキウキします。

こんにちは
トリニティサロンの三田です。

がんが見つかるきっかけって、健康診断や痛み・出血・体調不良など、自覚症状があって病院で診断を受けて見つかった!
って感じでしょうか?

確定診断まで時間がかかる

疑いから検査は始まる・・・

確定診断には、診察・触診・血液検査・画像検査・病理検査など色々複数あり、内視鏡や針などを使って組織をとって調べる組織学的検査(生検)を行うのがベースとしてあるようです。

私も2023年4月30日に右胸の痛みを感じ、
5月1日にクリニックで診察をしてマンモとエコーを撮り、
5月2日に針生検で組織を採取して
5月17日にがんと結果を告げられました。
そこから、疑いのある左胸も含め、総合病院で触診に血液検査・左胸の針生検をして
6月8日に最終の確定診断を知らされました。

そこから8月7日の手術までの時間は、他に転移はしていないか?
MRI・CT・骨シンチグラフィーと画像診断と血液検査をしながら、手術の準備をしていきます。
私の場合、甲状腺機能低下症も併発してることで、甲状腺も受診し、歯医者にも行きました。

手術までの3か月は長く感じられ、この時期に思う『早期発見・早期治療』ってどれぐらいの期間を求めてるのかと思う。

がんが見つかり、からだの中に存在していると思うと患者としては、いつまでもからだの中にあることへの不安や焦りが募ってきます。
だけど、後で知ったことががん細胞は急速な進行がんを除いて、がんが発見されるほどの大きさになるまで、数年かかると言われているので、治療を開始する時間が待たされたとしても、手遅れになることはなさそうです。

でもね、
患者になってみたらそんな心の余裕はないのです。

今の医療には治療のガイドラインがはっきりとあり、その内容も年々更新して新たに発表されています。

いい患者になるより、質問しよう

診断時に確認する大事なこと

1つ目
複数あるどの検査で判断されたのか?
これは医師の見立てとして、確定診断なのかどうなのか?どの検査で判断されたのか?
手術はいるのかいらないのか?
医師の治療に対しての見立てや考えなど聞けるチャンスです。

2つ目
原発巣(最初にできた癌)がどこにできているのか?
これは原発巣の癌に合わせて治療を行うので、部位によって治療法も変わってきます。
乳がんの私の場合、
原発巣が両側乳房それぞれにあり、右乳房には乳頭すぐ上にあり、左乳房には数か所に散ったがん細胞がありました。
それぞれの部位で温存をしたとしても、形が不ぞろいになるだろうから乳房温存手術は難しいと判断され、全摘出手術になりました。
私の希望は全摘出手術でしたので医師との意見は問題なくクリアしました。

3つ目
診断の時点で癌の進行度合いはどうなんだろうか?
これはがんの病期でいうステージが決まってきます。
ステージは『0』~『4』の5段階あり、癌の種類によって内容が異なり、同じステージでも病期の状態や治療法が違うのです。
ステージが患者に伝えられるのは確定診断の時だけです。

癌の治療ってのは最初が肝心で、最初の治療に何をするのかがものすごく大事でやり直しはできないからなんですよ!

あの時こうしてたらよかった・・・
の、あの時には戻らない。
だから、一番最初の診断や治療方針について、しっかりと医師と話し合わなければならないのですね。
私もこの時は本当に苦しかったのです。

自分の命と人生に関わることなので、納得するまで医師とのコミュニケーションをとらなければならないのです。
私はがんになるまで医師嫌いでした。
母の時、父の時の医師とのやり取りが引きずっていたことが理由です。
でも今回は自分のからだ、自分のことなので嫌い!と逃げてる場合ではなくなったのです。
医師と何を話し合うのか?
ガイドラインがしっかりある医療の中で、大事なことって治療の他に、患者の価値観や患者の生活・人生の質とどう向き合うか?
治療に対しエビデンスは大切だけど医師の専門性や手術・診察法・チーム医療などよりも、患者の生き方や考え方、希望とか価値観が優先されてほしいですね。

正直なかなか難しいのですが・・・
なので気になることは質問をして、自分の考え、医師の考えを擦り合わす事がとても大事なのです。

治療が目的と考えるのか?
自分の幸せを考えるのか?

治療は患者と家族が、癌と共に共生していくためにあると思います。
この先、患者がより良い人生を送れるために治療するのであって、治療は1つの手段であり目的になると辛くなる・・・。
なので、受ける治療の中で、自分が幸せになれるかどうか?
自分にとっての望みは何であるのか?を
患者主体で、医師にしっかりと伝えなければならないのだと思います。

その為には、治療の早い段階で、自分の仕事の内容や、日々大切にしていることなど、患者の背景は医師は聞いては来ませんので、自分から積極的にアピールをすることをお勧めします。

診察時の短い時間に、医師とコミュニケーションをとるのは至難の業です。
だけどやり直しの効かない最初に治療方針の進め方は、医師も慎重に時間を割いてくれているはずです。
それが反対に急かされるのであれば、セカンドオピニオンなど利用して、第3者の声を聞く判断もありかと思います。
5年10年と長い付き合いになる治療を、よりよいものにする為に、医師と患者、一緒に伴走する気持ちで向き合っていきたいですね。