どちらを選択をしても『This is Me!』

 

秋晴れのよいお天気が続いていますねぇ。
こんにちは
トリニティサロンの三田です。

乳がんだけに言えることではないと思うのだけれど、
乳がんに罹患して思うことは、胸には『選択肢が沢山ある』部位なんだと言う事。

本当に選択の連続。

乳がんに罹患して、治療にしてもお胸を残すのか残さないのか?
化学治療を受ける微妙な数値に受けるのか受けないのか?
お胸を残さない場合、新たに作るのか作らないのか?
遺伝子変異の保持者となった場合、予防摘出術をするのかしないのか?
アピアランスケア(外見ケア)を利用するのかしないのか?
・・・・
そんな選択をしながらも治療や検査は続いていく。

乳がん罹患者の年齢層は幅が広い。
なので、それぞれの背景で考える深さも違うでしょう。

私が罹患した52歳の場合、
私の背景には癌(部位は肺)を患った遺族者という経験から、リスクを最小限にした治療法を選びました。
同時、両側乳房の原発巣の部位の違いから、温存が難しいとのことでした。
温存には必然的に化学治療はプラスされるだろうと思い、その選択は私にはなく両側全摘出を希望しました。
そして再建にしても、色んなリスクは出てきます。
・時間(入院の日数・回数が増える)
・傷跡(自家再建での傷が増える)
・インプラントを選択した場合、数年後の取り換え?が必要で永久ではない
・再建した胸を自分が気にいるのか不安

それらを踏まえて、私にはリスクだった。
何をしてもリスクなのであれば、『ない』ことのリスクが最小限でいられることを選んだ
ただそれだけです。

私の入院時に乳がん患者で温存した人・再建した人・再建しない人・再建を希望したけれど医師から断られて再建なしのままの人達がいました。
自家組織で再建した人・インプラントで再建した人。
それぞれの方々と入院中お話をする機会ができて、その方々の背景を交えご自分が下した選択を、それぞれが深く捉えている想いをお聴きしました。

それぞれ違う選択にも関わらず、共感することばかりで胸が熱くなります。

それぞれの選択が、マネできない勇気と少しの不安が入り混じりながらも、その人その人の物語があって想いの深さに、勇気が湧いてきます。

その人にしかできないそれぞれの選択がありました。

乳がんになって気づいたのは
人が何を選択して生きていくのか?
コロナ前あたりから、少しずつ考えさせられてるように思ってたのですが、それが乳がんで現実味を感じました。
決めた選択で生きていく自分への責任・・・みたいな

再建を選択した人再建をしない選択をした人インプラントを外した人
それぞれの選択がその人を輝かせているのは間違いない話ばかりです。

本当なら、こんな病にならずに人生の選択をして生きていきたい!
でも、その過程で乳がんという病によって、プラスされた生き方の選択を与えられた。

『This is Me!]

10月は乳がん啓発月間ですね。
乳がんを罹患した人、していない人、アピアランス含めて老若男女問わず考えてみるいい機会かもしれませんね。