卵管・卵巣全摘出で、女性ホルモン完全終了
遺伝性乳がん卵巣がん症候群である私は、初めの罹患がエストロゲン受容体陽性の乳がんだったため、エストロゲンががん細胞のエサとなることで、エストロゲンを抑制しないといけなかった。そしてそこに遺伝子変異のDNAを持っていることで、エストロゲンの分泌部位となる卵巣・卵管を所有しておくにはリスクでしかなく、摘出手術を2024・3月に受けました。
乳がんを発症し、遺伝子変異を持っているから卵巣がんになるかはわからない。
遺伝子変異(BRCA2)を保有していることで卵巣がんが一般の方より、18%の確率で罹患する恐れがあるなら、数値が低くてもそのままにしておくという考えより、今の私には罹患しなくて済む方法を考えたかった。
年齢からして当時53歳閉経前。
人生半分まで来た年齢。
卵巣・卵管を摘出すると言う事は、人工閉経になるってこと。
閉経すると起こり得る症状がホットフラッシュなどの更年期障害・骨粗しょう症・心血管疾患・抗うつや不安・認知機能・性機能低下・・・
探し出せばいろいろと出てきますが、これらの症状より、当時の私には罹患したくなかったのです。
乳腺科から婦人科にバトンタッチされ、リスク低減手術に関することで女医に念を押されたのが、
『本当に卵管・卵巣を取ってもいいですか?』
と聞かれました。
以前、遺伝カウンセリングで受けた説明に、早期であっても卵巣にがんが見つかった場合、根治治療が難しいので予後が悪いと聞かされた。
予後が悪いとなれば、おのずと標準治療となる化学治療・放射線治療は必須になるでしょう。
そんなのは嫌だ!
ならば、がんになる恐れのあるものは排除したい!
出来るだけ、生活の質は落とさずに暮らしたい。
なので、婦人科の先生に迷わず卵管・卵巣を取ってくださいとお願いしました。
迷いなく淡々としていたからか、
『手術後、元に戻してくださいはできませんよ』って言われました。
『えっ!医学的に元に戻せるのですか?』って反対に聞き返してしまった・・・。
卵管・卵巣を摘出することで、その代わりとして起こる閉経後の更年期症状、上記にある症状や機能低下などあらゆる面で出てくるかもしれません。
それがつらくなって、卵巣・卵管を摘出したけれど、元に戻したいと言われるそうです。
症状には個人差があります。
私の場合、2024.3月に卵巣・卵管リスク低減手術を受け、2カ月後にほてりが現れました。
ちょうど5月ごろ、季節的にも暑くなりはじめる時期だったので、これがほてりなんだと気づくのに鈍感でした。
今ではほてりを感じると、全身から汗がにじみだします。
数秒の事ですが、日に何回かほてります。
今はそれぐらいの症状で済んでます。
ホルモン受容体陽性乳がんの場合、エストロゲンががん細胞のエサとなるので、更年期障害を軽減するホルモン補助療法となるHRTはエストロゲンを補うので私の場合はエサを補助することになるので使えません。
更年期障害が辛い場合は漢方薬を勧められます。
私はまだ漢方薬のお世話にはなっていません。
ほてりはあるものの、至って変わりなく今までの変わらない生活を送っています。
ただ、乳がんになって変えたことは、運動を本格的に始めました。
食事は16時間ダイエット(空腹時を設けています)
野菜と果物を意識して摂取し、ほぼ毎日よもぎ蒸しでカラダを温めています。
後は思考が変わりました。
常に自分をヒーリングしています。
そんなところでしょうか。
問題なく過ごしています。
はじめは閉経が強制終了することでカラダがどうなるのかドキドキしていましたが、この調子で問題ない!と受け止めながら過ごしていくのがいいのかな?なんてぼんやり思っています。
あまりビビる必要ななかったのかと思っています。
女性ホルモン・エストロゲンの分泌に指令を出しているのは脳にある視床下部です。
視床下部からの信号でエストロゲンの分泌が血液に乗って全身に行きわたる仕組みになっているので、脳をリラックスさせることで、症状は軽減されるのではないかと私は思っています。
カラダには順応する力を持っていますからね。
私のカラダは閉経になったことでその変化に今、対応している最中なんだと思います。
なので、もう体からエストロゲンがないと脳が理解したら、閉経した老年期の新たなステージで楽しく過ごされている方々のように、自分もなるんだなって思っています。
もう少し、この移行中のカラダと向き合っていきます。